チェーンが外れてしまったら・・
ふと自転車を漕ごうとすると、チェーンが外れてしまうことよくありますね。対処方法がわからないとアタフタしてしいまい、かなり長い時間立ち往生してしまうこともしばしば。道の途中でチェーンが外れてしまった時は、そこから自転車屋を探していては時間がかかってしまいます。
この記事ではチェーンが外れてもすぐ直せるようになるコツを掴んでもらうことで、いざという時に対策をできるようにしてもらうための解説を行なっていきます。自力で直せるようになれば困ることはありません。しっかりと対策を覚えましょう。
チェーンが外れた時に必要な道具
チェーンが外れてしまった時、元に戻すためにわざわざ特別な工具を用意する必要ありません。多少手は汚れるものの素手、もしくはうまくできれば直接手を触れずに直すこともできます。ただ慣れないうちは軍手などをつけるとよいかもしれません。チェーンについた油が手につくとなかなか取れないので、もし外出先でチェーンが外れた時にはティッシュなどで対策をとっても良いでしょう。
チェーンを直すのに手が汚れたら
もしチェーンを直す時に手が汚れてしまったら、石鹸では実は全くと言っていいほど汚れが落ちません。そんな時は食器用洗剤で手を洗いましょう。もともと食器用洗剤は食器についた油を落とすために作られていますので、驚くほど手についた油を取ることができます。
チェーンが外れるパターン別直し方
チェーンが外れると一言でいっても、いくつかパターンがありますのでパターン別に解決方法を提供していきたいと思います。
まず自転車ですが大きく分けて、”ギアがついている自転車”と”ギアのない自転車”があります。さらにフロントギア(前のギア)に”カバーがついている自転車”と”カバーのついていない自転車”があるかと思います。
そしてチェーンが外れるパターンですが、ギアの内側に入った場合と外側に外れる場合がありますので、それらを別々に解説していきます。
前輪のギアからチェーンが外れた場合の直し方
出典:AllAbout
1.前輪のギア(フロントギア)を移動する
チェーンが外れたと思ったらすぐに漕ぐのをやめて止まりましょう。チェーンが絡んでいたりすると変形したりちぎれてしまうこともありますので注意しましょう。止まったら、シフター(前変速機)を使ってギアを変更します。その時に外側に外れたか内側に外れたかで対応が変わります。
・前輪のギア(フロントギア)からチェーンが内側に外れた時
変速機を使って一番小さいギアに変更しましょう。
・前輪のギア(フロントギア)からチェーンが外側に外れた時
変速機を使って一番大きいギアに変更しましょう。
2.チェーンを緩める
ギアを変更したら次はチェーンを緩めます。後輪のギア下にあるテンショナープーリーを前方向に押しましょう。そうするとプーリー自体が前に動きチェーンを緩ませることができます。緩ませた状態で前輪ギア(フロントギア)を指でつまんで前方に引っ張ります。
3. チェーンをギアにはめ込む
ギアの内側にチェーンが落ちた場合は内側の小さいギアにチェーンをはめましょう。その際にはギアの下側からチェーンをかけるようにするとうまくはめ込むことができます。外側にチェーンが落ちた場合には、大きいギアにチェーンをはめますが、同じようにギアの下側からチェーンをかけるようにするとうまくはめ込むことができます。なおはめる時にはチェーンに触れる必要があるので、軍手をすると手が汚れずにすみます。
4.ペダルを回して全てのギアにチェーンをはめる
チェーンをはめることができたら、最後にゆっくりとペダルを逆回転させます。ゆっくりと逆回転をしてすべてのギアにチェーンを載せたら完了です。
後輪のギアのチェーンが外れた場合の直し方
後輪のギアが外れてしまうのはかなり珍しいケースです。大体は変速機の設定がずれ始めていることで外れるケースが考えられます。後ほどかきますがチェーンがはずれないように対策をする必要があります。
1. 後輪のギア(リアギア)を変速機で操作する
前輪のギアからチェーンが外れた時と同様に、チェーンが外れたらすぐにペダリングをやめましょう。チェーンが変形したり、切れてしまうことがあるので要注意です。止まったらチェーンが内側・外側のどちらに外れているか確認してください。
・後輪ギア(リアギア)からチェーンが内側に外れた時
変速機を使って一番外側のギア(大きいギア)に変更しましょう。
・後輪ギア(リアギア)からチェーンが外側に外れた時
タイヤを浮かせてペダルをゆっくりと正回転してチェーンが戻るか確認
もし戻らなければ手でチェーンを引っ張り上げてギアに戻すようにします。力技です。
2.ゆっくりとペダルを回してチェーンが戻るのを確認
後輪のギアの場合は変速機を操作してペダルを回せば戻ってくることが大半です。
ロードバイクのチェーンが外れた時の直し方
ロードバイクで外れた場合も基本的には一緒の方法でチェーンを戻すようにしましょう。ママチャリやシティサイクルよりもむき出しになっている自転車ですので、ロードバイクやクロスバイクの方が簡単にチェーンを直すことができるでしょう。
カバーがついてる自転車のチェーンの直し方
シティサイクルやママチャリの多くは前輪ギアにカバーがついていることが多いですが、カバーがついている場合はドライバーでネジを外してカバーを取ってからチェーンをはめる方法もありますが、なかなか手間ですよね。そうではなくて簡単な方法でチェーンをはめることができます。
自転車を裏返しにしてチェーンを直す
前輪のギアにチェーンをはめる場合に、もしカバーが全体を覆うものではなく下が空いている場合には、サドルを下にして自転車をおきます。その時サドルを傷つけてしまいがちなので、布などをひいて傷から守りましょう。またさまさまにした時に衝撃を加えてしまうと後輪のチェーンまで外れてしまう可能性もあるのでゆっくり下ろすようにします。
ゆっくりとペダルを回しながらチェーンをはめる
ここからは一緒の方法でチェーンをはめていきます。ゆっくりとペダルを回しながらはずれてしまったチェーンをひとつずつはめ込んでいきましょう。
カバーが全体を覆っている場合の自転車は・・・
カバーでチェーンとギアの全体を覆っている自転車もありますが、この場合は上記のひっくり返す方法では直せません。基本的にはカバーをドライバーで外して直す必要があります。
そもそもチェーンを外れないようにする対策
上下の揺れを抑える
チェーンが外れるのは自転車が大きく振動したときに外れてしまいがちです。例えばスピードのある状態で段差に乗り上げてしまったり、派手に転んだ時に外れることが最も多いでしょう。ですので運転時には段差を避けたり、スピードを抑えて段差に乗り上げるようにすればチェーンが外れる可能性も低くなります。
ギアチェンジは気をつける
チェーンは一番伸びきっている状態のときに最もギアから外れてしまう状態になります。ですので以下のパターンのギアチェンジは行わないようにした方がいいでしょう。
前輪ギア:内側 後輪ギア:外側
前輪ギア:外側 後輪ギア:内側
変速機のセッティングを調整する
ギアチェンジをしていると、変速機のセッティングが不良になる場合があります。変速をするのはワイヤーなのですが、このワイヤーを調整するッボルトが後輪ギアの外側についています。ここを回すことでワイヤーの長さを1cm範囲で調整することができます。
新しいワイヤーは伸びやすい
新しく購入下自転車、ワイヤーを交換してから大体1ヶ月程度でワイヤーは伸びていきます。そのため1ヶ月経過した時点でワイヤーを調整するようにしましょう。またロードバイクやクロスバイクの初心者の方は店舗に行くことをオススメします。初心者の方でワイヤーを調整するのは難易度が高いのです。購入後1ヶ月程度であれば大体のお店が無料でやってくれるはずです。
チェーンは定期的に交換する
ワイヤーと同様にチェーンも伸びてしまいます。チェーンは金属製なのですが、長い間乗っていると少しずつ伸びて行くのです。チェーンが伸びてしまうと適切にチェーンが張られなくなりますのでギアから外れてしまいがちです。またギアチェンジもスムーズでなくなってくるので走りやすさも低減してしまいます。
チェーンの交換時期の目安は2年に1回程度です。替えチェーンは1500円程度から購入できますので、交換自体の費用はそこまで高くありません。また必要な工具は、チェーンカッターと軍手くらいなのですぐにできるでしょう。
チェーン交換に必要なもの
替えのチェーンを購入
チェーンはギアの段数によって長さが違いますので購入するものがかわります。8段の場合は8段、9段なら9段用を購入しましょう。自分のロードバイクやシティサイクルのギア数を確認してから買いましょう。
チェーンカッター
その名の通りチェーンを切るための道具です。ただ切るだけでなくつなぐこともできますので、この道具を使ってチェーンを交換していきます。こちらもギアの段数によって購入するものが異なりますので気をつけましょう。
バイクスタンドもあると便利
ロードバイクやクロスバイクの場合スタンドがない場合がほとんどです。チェーン交換時にはガッチリと固定したいと思いますのでバイクスタンドも購入しておくようにしましょう。メンテナンス時に重宝します。
自転車チェーンの直し方まとめ
これまでご紹介した方法を取り入れていただければいざという時でもチェーンを戻すことができるようになると思います。これらを知っているだけで安心して自転車に乗ることができるでしょう。
また最後にご紹介したように定期的なメンテナンスも欠かせません。チェーンが切れてしまっては自転車として使うことができないので、チェーン交換は定期的に行うことをオススメいたします。