自転車の鍵を紛失したとき

自転車の鍵を紛失したら、大きく分けて2つの対策方法があります。
- 自力で鍵を開ける
- 他人に鍵の解除を依頼する
基本的には自力に開けるにしても他人に頼るにしても時間と費用がかかります。
自力で開ける場合は開錠のために工具が必要になるので、すでに所持していればいいですが調達のための時間とコストはかかります。
また他人に頼む場合は、警察や自転車屋に依頼をすることになりますが、手続き等を面倒に思う方はいることでしょう。
費用のかからない方法順に自転車の鍵の紛失時の対策方法を解説していきます。
自転車の鍵を壊そうとする前に
念のためもう一度身の回りのチェック

自転車の鍵は小さいので、よく探してみたらバッグやポケットの奥底にあったということもありえます。鍵を壊した後に見つかってしまい後悔はしたくないでしょうから、改めて確認をしてみましょう。
鍵を紛失した可能性のある場所も確認

もし外出中に無くしたのであれば、鍵を紛失した可能性のある場所をもう一度通ってみましょう。もしかしたら誰かに拾われて交番や施設の落し物センター等に届けられている可能性もあります。
紛失が確定したら、鍵の種類をチェック

鍵の紛失が確定した時点で、いよいよ鍵を壊す作業に入ります。ただすぐに壊そうとせずに、あなたの自転車の鍵にどんな種類の鍵がついているかで対策方法が異なります。
ワイヤーロックやチェーンロックの場合

最も多くの人が利用しているのがワイヤーロックでしょう。ワイヤーロックの場合、商品によって長さや太さが豊富にあります。
ワイヤーロックを利用している場合は、握力はいるものの特別な技術は必要なく、工具さえあれば切断が可能です。
なお直径1cmくらいであれば誰でも切断はできますが、それ以上となると高価な工具が必要となります。
馬蹄錠(リングロック)の場合

ママチャリによく利用されているのが馬蹄錠(リングロック)です。こちらの鍵も最低限の工具さえあれば開錠することはできます。
力も必要としないので、少しの技術さえ習得すれば開錠に苦労することはないでしょう。
シリンダータイプの場合

馬蹄錠やワイヤーロックの鍵がシリンダータイプの場合は、開錠はできるのですがコツが必要となります。このコツの習得がかなり難しい場合があるため、シリンダータイプの場合は業者の人に依頼した方が開錠を早く済ませられると思います。
もちろん力技で壊すこともできますが、その場合は工具が必要となります。
自転車の鍵を壊す方法①
警察に頼む

一番費用がかからない方法は、警察に持ち込んで鍵を切断してもらうことです。
近くの警察署や交番に持ち込んで、自転車の鍵を紛失した旨を伝えましょう。手続きは必要となりますが、最も手軽に開錠が行える方法です。
なお交番や警察署によっては対応してくれない場合もあるようですので心配であれば事前に電話等で確認するといいかもしれません。
防犯登録が必須
なお警察に持ち込む場合は、自転車が自身の名義で防犯登録されていることが必須です。
防犯登録は必ず購入時に行なっていますので、防犯登録のシールを貼り付けた場所を事前に確認しておきましょう。
もし防犯登録の名義が変更されてない場合は、犯罪の疑いをかけられてしまう可能性が高く面倒になるので、別の方法で開錠を考えた方がいいかもしれません。
警察で開錠した後にやること
警察では自転車の鍵の開錠もしくは切断を行ってくれます。ただ壊した後の対応はありませんので、警察で開錠をしてもらったら以下の対応をご自身でおこなってください。
- 警察に鍵を開錠してもらう。
- 自転車屋で鍵の装着を依頼する、または自身で鍵を購入して装着する。
自転車の鍵を壊す方法②
自力で壊して開錠する

自転車の鍵を壊す場合であれば、必要な工具を手に入れて鍵を壊しましょう。鍵の種類によってはコツが必要となるので、説明を読んで開錠してみてください。
鍵を壊すときの安全面での配慮を

ワイヤーをカットしていると切断面はかなり鋭利になっているため手が触れただけで切れてしまいます。怪我をしないためにも作業するときには最低限安全面での確保をするようにしましょう。
- 軍手
一般的な軍手でも安全性は確保されますが、もし可能であれば金属繊維を使った防刃手袋がベストです。 - マスク
切断したときに破片が飛び散る可能性があるため、顔を守るためにマスクを使用しましょう。 - 長袖/長ズボン
破片が肌に飛んで傷つかないようにするためにも、長袖長ズボンを着て作業に取り掛かりましょう。
ワイヤーロック/チェーンロックの開錠方法

実はワイヤーロックやチェーンロックの場合、その見た目とは反して、かなり簡単に壊すことができます。
家庭にある工具でニッパーでも対応することは可能ですが、苦戦する可能性は高いので、もしさくっと終わらせたいのなら以下のような工具を準備すると楽に切断が可能です。
ですからある意味、ワイヤーやチェーンは細いと盗難の抑制程度の働きしかないことを再確認する必要があります。
新たに鍵を購入する際には、防犯レベルをどの程度のものにするのか考えて選ぶことをオススメします。
馬蹄錠の開錠方法

馬蹄錠の場合ですとボルトカッターという工具があればすぐに切断して取り外すことができます。ただご自宅に工具が無い場合が多いかと思いますので、その場合はビニール傘のパーツを使って開けることができます。
コンビニによく売っているビニール傘は、傘を開くときに押すパーツがあります。子のパーツを使うことで簡単に開けることができます。なおマイナスドライバーでも対応は可能ですが、メーカーによっては入らない場合があります。
- ビニール傘を用意して、持ち手に体重をかけて曲げて折る。
- 折った筒の部分をペンチで広げ、傘鍵を取り出す。
- 傘鍵を利用して、馬蹄錠の鍵穴に差し込みカチャカチャと動かす
上記の方法で対処が難しい場合は、ボルトカッターを購入して無理やり切断をしてしまいましょう。
シリンダータイプの開錠方法
シリンダータイプの場合、繰り返しになりますが、コツが必要となるため自転車屋に頼むのが無難ですが、念のため開錠方法について解説します。
シリンダータイプの場合は、安全ピンやヘアピンを利用して開錠をしましょう。
- 安全ピンを2本準備する。
- 1つのピン①を先端から1.5cm程の部分を曲げる。
- もう一つのピン②を棒状に変形させ先端を少しだけ曲げる。
- ピン②の先端をピン①の上側に差し込む
- ピン②をカチャカチャと動かして位置を調整し開錠する。
自転車の鍵を壊す方法③
自転車屋に鍵の交換を依頼する

開錠費用はかかりますが、最も手軽に、かつ開錠後のカギ装着もできるので一番手っ取り早く行える方法かもしれません。
新しい鍵の取り付けも依頼した場合には、鍵の破壊費用を無料にしてくれる心優しい自転車屋さんは多いためです。
なお費用は自転車屋さんによって異なりますが、500円〜2000円程度で破壊及び取り付け作業を行ってくれます。なお鍵代は別途必要となります。
自転車屋さんの出張サービスもある

鍵を紛失した場所が自転車屋さんから遠く、どうしても自力で運べない場合は自転車屋さんの出張サービスを利用する方法があります。
近隣の地域で出張サービスを受けてくれる場所があれば、わざわざ運ぶ必要もなく、30分〜60分あれば対応をしてくれるところがほとんどです。 もちろん持ち込んでやるよりも高額にはなりますが、持ち込む手間等を考えたら合理的であると言えるでしょう。
なお出張費用は数百円〜数千円となります。
全国チェーンの自転車屋さんであれば、その店で自転車を購入していれば出張費はタダになるケースもあります。
自転車の鍵のスペアキーの準備について

鍵を紛失してもう壊さないといけないとなると、特に電動アシストのようにバッテリーと自転車本体の鍵の交換ともなると費用がバカになりません。
その場合はスペアキーをいくつか保有しておくことをお勧めします。スペアキーは物によりますが、数百円から千円程度で購入することができるので、鍵交換の費用よりも安くすむでしょう。スペアキー1本常備しておけば心配ないでしょう。
自転車の鍵を紛失をしないための工夫
自転車の鍵を紛失すると面倒です。鍵の紛失を防ぐためにも最近はスマートタグといった、便利なグッズも出ているので利用するのも手でしょう。
スマートタグって?
紛失防止のタグでスマホとBlueetoothで接続することで落とした際に一定距離離れると通知をしてくれるものです。
落としたことがすぐ分かるのと、また落とした位置をGPSで探したり、タグから音を発信することもできるなど、非常に便利です。
代表的なスマートタグ
MAMORIO

世界最小の落し物追跡タグで一定距離離れたら通知され、置き忘れた場所は随時更新するのでスマホ上から場所を探すことができます。
「なくすを、なくす。みんなで、さがす。」をコンセプトにしており、ユーザー間のすれ違い追跡機能として、MAMORIOを持っているユーザー同士が別のユーザーを通じて落し物を探すことができるようになっています。
Tile

MAMORIOと基本的な機能は一緒ですが、電池交換ができるのがこの製品の最大のメリットです。そのためわざわざ買い替える必要がなく、コスパは優れています。
まとめ
自転車の鍵を紛失はある日突然起こることなので、発生すると混乱してしまうことが多いですが、開錠方法の手順を押さえておけば焦ることなく対応ができるようになると思います。
またできる限り紛失時の損害を抑えるためにも、スペアキーを揃えたり、スマートタグを利用するなどして紛失の対策をしましょう。