おすすめの自転車のチェーンオイル!選び方/頻度や注油場所/方法を解説

自転車にオイルが必要なのは何故?

オイルが切れてしまうとチェーン、ギアや変速機、ブレーキといった金属を使う部分が錆びてしまいパフォーマンスが落ちます。チェーンやギアであればギコギコと音がなるようになり、ペダリングが重たくなったり、最悪のケースだとチェーンやブレーキワイヤーが摩耗することで切れてしまうことも。。
特に雨の降った日は注意が必要です。雨に含まれる酸によって酸化が進み錆びてしまうからです。
酸化や摩耗を防ぐためにも定期的に注油をすることで、新車に近い性能を長持ちさせていきいましょう。

自転車パーツでオイルが必要な場所はどこ?

自転車 オイル注油箇所
自転車 オイル注油箇所

金属のパーツが使われている部分は注油を行うようにしましょう。特に日々メンテナンスをしておきたいのがチェーンやギア、変速機あたりです。ちなみに注油していい箇所としてはいけない箇所がありますので、ポイントを押さえておくようにしましょう。万が一注油してはいけない箇所にオイルが付着した場合は必ずふき取るようにしてください。

注油が必要な箇所説明
チェーンプレートではなく、チェーンのローラーの内側に浸透させることに集中しましょう。またスプレータイプではなくリキッドタイプがおすすめ。スプレーだと周りに飛んでしまうので、かけたくない場所にまで注油してしまうことがあります。
フロントディレーラー各ピボット部に注油をしましょう。プレート部分は特に注油の必要はありませんが表面保護に軽く塗ってもいいです。
リヤディレーラーピボット部、ワイヤー出口、プーリーの軸に注油しましょう。
ブレーキ・シフトワイヤーワイヤーの動きが渋くなった場合にアウターケーブルの切り口から、内部に注油します。
各部レバーのピボット部ブレーキレバーやシフトレバーのピボット部に注油します。
前後ブレーキのピボット部ピボット部やワイヤー出口、クイックレバー部分などに注油します。後述していますがブレーキシューには絶対にかけないようにします。
スプロケット錆止めのために簡単に注油しましょう。

自転車パーツでオイルをしてはいけない箇所

注油してはいけない箇所説明
ブレーキシューとリムサイド当たり前ですが、オイルが付くとブレーキがきかなくなります。
ヘッドパーツベアリングのグリスを流してしまいます。
ペダルシャフトベアリングのグリスを流してしまいます。
ボトムブラケットベアリングのグリスを流してしまいます。
タイヤスリップとゴムの劣化の原因となります。
前後ハブベアリングのグリスを流してしまいます。

自転車にオイルをさす頻度

自転車にオイルをさす頻度ですが、明確なルールがあるわけではありません。1-2週間に1度という人もいますし、汚れが気になったらやるという人もいます。一番簡単なのは走行距離ベースでやるのがいいでしょう。使用しているオイルにもよるのですが、走行距離が300-400キロくらいで注油することが目安となってきそうです。実際にそのくらい走るとチェーンはかなり汚れています。

自転車のチェーンオイルの塗り方

自転車のチェーンオイル塗り方①クレ556をチェーンに塗る

チェーン掃除 KURE556
チェーン掃除 KURE556

まずは注油をする前にチェーンを洗浄する必要があります。チェーンについている「汚れ」や「古いオイル」を取り除かないと新しいチェーンオイルの性能を発揮することができません。
「ディグリーザー用オイル」を使ってチェーン表面のサビや古いオイルを落としていきます。ディグリーザー用オイルは一般的に有名なのはクレ556でしょう。ペダルを持ちながら空回りさせてチェーン全体にスプレーをかけましょう。全体にオイルが塗れたら油をなじませるために5分ほど待ちます。

自転車のチェーンオイル塗り方②ウェス等でチェーンの汚れを拭く

古着のTシャツやウェスを使ってチェーン表面を軽く握りその状態でチェーンを空回りさせて汚れを拭き取っていきます。一度で汚れが落ちない可能性もありますので、そのときはクレ556を再度塗って、歯ブラシやチェーン用のブラシを使ってこべりついた汚れを落としていきます。

自転車のチェーンオイル塗り方③チェーンオイルを一コマずつ注油する

汚れが落とせたら、今度サビを防止するためにチェーン表面にオイルを注油していきます。スプレータイプであれば他にかからないようにチェーンにめがけて噴射します。リキッドタイプであれば1コマずつチェーンオイルを塗っていきましょう。ポイントはさっと全体にかけるのではなく、1コマずつゆっくりとオイルを刺していくことです。ゆっくり挿すことでチェーンのコマにオイルが浸透しギア変速の向上につながります。

自転車のチェーンオイル塗り方④チェーンオイルを全体になじませる

オイルを塗り終えたら、全体になじませるためにまたペダルを逆回転させていきます。その時も勢いよく回すのではなくゆっくりとなじませるようにペダルを回していきます。

自転車のチェーンオイル塗り方⑤余分なチェーンオイルを拭き取る

オイルの塗りすぎはチェーン表面にほこりやゴミが付着し汚れの原因になってしまいます。注油がすんだら使用していないウェスか着古したTシャツを使ってチェーンの表面を軽く拭いていきます。

メンテナンスにオイルが服についたら?

作業中に服にオイルがついてしまったら、水で洗ってはいけません。
あぶれ汚れなので、台所用洗剤やクレンジングオイルなどの油汚れを落とす専用の洗剤を使っていきます。汚れた部分に台所洗剤を垂らしてその上から固形石鹸をこすりつけてもみ洗いをするとおちます。ポイントは洗剤と石鹸をつけた後に10分ほど置いておくと汚れが落ちやすくなります。

もしそれでも落ちない場合にはクリーニングに出すとよいでしょう。

自転車のオイルの選び方

オイルのタイプで選ぶ

濡れないシチュエーションで使うドライタイプのオイル

自転車 晴れの日 ドライオイル
自転車 晴れの日 ドライオイル

ドライタイプのオイルはさらさらしており走行中にほこりを付着しにくいタイプです。ドライ対応はオイルの浸透・定着するのが早くペダリングが軽くなると言われています。ただし揮発成分が多いのでウェットタイプと比べて注油の量が必要です。また水に流れやすいので雨には弱く、こまめに掃除と注油をする必要があります。

チェーンが濡れにくい晴れが続く日に乗る人はドライタイプのオイルがいいでしょう。ですので雨が降った日には殆ど乗らない方にはこちらのタイプがおすすめです。

雨の濡れや長距離に強いウェットタイプのオイル

自転車 雨の日 ウェットオイル
自転車 雨の日 ウェットオイル

ウェットタイプは粘土が高く浸透に時間がかかるものの、定着性が強いので多少の水圧では流れることがありません。また汚れにも強く、泥が跳ねるような道でも汚れが付着する心配がありません。一方でほこりは付着しやすく、オイルが固まりやすいのでチェーンが汚れます。掃除は大変ですが、蒸発しにくく注油の量も少なくすることができます。
耐久性が高く頻繁に注油をしない人や雨の日に利用する人にはおすすめです。

オイルの注油形式で選ぶ

注油する方法は2パターンあります。1つがスプレー方式で一帯にスプレーをするのか、もしくはリキッド方式で一つ一つのパーツやコマに対して注油する方法があります。
スプレー方式であれば一気に素早く注油できるものの、部分的に注油するのは不得意です。先述の通り、注油してはいけない部分もありますので誤ってそこに注油してしまわないように気をつける必要があります。一方でリキッドタイプは注油したいところにピンポイントにさすことができるので注油部分を誤ることもないでしょう。ただ反面一つ一つ注油する分時間がかかります。

おすすめの自転車チェーンオイル

おすすめの自転車のオイル①ワコーズ CHL チェーンルブ  A310

ワコーズ CHL チェーンルブ  A310
ワコーズ CHL チェーンルブ  A310

スプレー式のチェーンオイルです。こちらはウェットとドライの両方の特徴をもったハーフウェットなので雨などの水だけでなく、汚れにも強く耐久性もあるオイルで長持ちします。価格は高めですがその分内容量が多いのでコスパは高いです。バランスがよく使いやすいチェーンオイルなので初心者にもおすすめです。

オイルタイプ:ハーフウェット
注油方式:スプレー方式
内容量:180ml
参考価格:1,700円

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おすすめの自転車のオイル②フィニッシュライン ドライ  120ml

フィニッシュライン ドライ  120ml
フィニッシュライン ドライ  120ml

フィニッシュラインは定番のチェーンオイルメーカーです。雨に若干弱いですが汚れにくく走りも軽快です。なお同メーカーでウェットタイプ、セラミックワックスを使った本格的なロードレース向けのオイルも販売しています。

オイルタイプ:ドライ
注油方式:リキッド方式
内容量:120ml
参考価格:870円

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おすすめの自転車のオイル③AZ BIc-001 チェーンルブ マルチパーパス110ml 

AZ BIc-001 チェーンルブ マルチパーパス110ml 
AZ BIc-001 チェーンルブ マルチパーパス110ml

AZは低価格でコスパが非常に良い、数多くの自転車メンテナンス用品を販売するメーカーです。スプレー方式を含めればチェーンオイルが10種類以上もあります。その中でも雨の日でも晴れの日でもマルチに使える安くて良質なチェーンオイルがこちらになります。コスパを求めるならこのメーカーがいいでしょう。

オイルタイプ:ハーフウェット
注油方式:リキッド方式
内容量:110ml
参考価格:770円

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おすすめの自転車のオイル④KURE 自転車専用チェーンルブドライ No.1602

KURE 自転車専用チェーンルブドライ No.1602
KURE 自転車専用チェーンルブドライ No.1602

工業用潤滑剤でおなじみの「KURE5-56」を販売するメーカーのチェーンオイルです。その技術を応用して、ドライとウェットのいいとこ取りをしたチェーンオイルです。ナノセラミックスとフッ素配合、防錆性能や防汚性にも優れています。塗った後はチェーンが黒くなるため銀色に保つのが難しいのですがかなり便利なオイルです。

オイルタイプ:ハーフウェット
注油方式:リキッド方式
内容量:130ml
参考価格:1,150円

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おすすめの自転車のオイル⑤シマノ PTFE LUBE ボトル入り 100ml

シマノ PTFE LUBE ボトル入り 100ml
シマノ PTFE LUBE ボトル入り 100ml

自転車のコンポーネントで世界で有名なシマノが販売しているチェーンオイルです。技術力、品質が高いことは間違いないですし、実際に口コミもかなり評価が高いです。フッ素を配合したドライ系なので、マルチユースに対応しています。ドライ系ではあるものの実際はやや粘性が高く、チェーンを保護する性能や耐水性を重視しているようです。

オイルタイプ:ハーフウェット
注油方式:リキッド方式
内容量:100ml
参考価格:1,500円

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おすすめの自転車のオイル⑥SACRA Black オイル

SACRA Black オイル
SACRA Black オイル

オフロード・大雨・長距離レース専用

粘性のが強いウェットオイルで豪雨やオフロード、長距離に最適なオイルです。とにかく耐久性が高いのが売りになっています。見た目は真っ黒で、実際に塗った後も黒くなりますが、特にレースやオフロードで使用するケースが多い場合はこれをつけておくと安心です。

オイルタイプ:ウェット
注油方式:リキッド方式
内容量:100ml
参考価格:1,200円

自転車オイルを塗って長持ちさせよう

自転車のチェーンオイルを注油する重要性から注油が必要な場所、オイルの選び方や使い方について解説してきました。自転車の乗る環境に合わせて最適なチェーンオイルを選び自転車を綺麗にかつパフォーマンスよく乗りこなすためにも適切なタイミングでメンテナンスをしていきましょう。