通勤用の自転車を選ぶ際のおすすめポイント
満員電車のストレスから解放されたい、手軽に運動しながら通勤してみたいといった人が、最近では通勤手段の1つとして自転車を利用する人が増えてきました。
これから自転車通勤をしようと考えている方向けに、通勤時に最適な自転車をご紹介していきたいと思います。
自転車といっても一般的なママチャリから、最近人気のクロスバイクやロードバイク、電動アシスト自転車と様々です。選ぶ際のポイントを押さえていきましょう。
通勤用自転車の選び方①通勤距離はどのくらいか
最も重要なポイントとして、通勤距離があります。というのも通勤距離が短ければ選択肢は多いのですが、通勤距離が長くなると、クロスバイクやロードバイクといった走行性能の高いスポーツバイクがおすすめとなります。
5km前後であれば全ての車種が選択肢となりますし、10km以上であればクロスバイクやロードバイクがお勧めとなるでしょう。
通勤用自転車の選び方②住んでいる場所と勤務地は市街地の道路の状況
続いて重要なポイントは、住んでいる場所と勤務地周辺の道路の状況です。市街地は信号の数が多いため必然とストップアンドゴーの回数が多く、また人通りが多いので、小回りのきく「ミニベロ」のような自転車が重宝されますし、一方で幹線道路を使って通勤する場合は、比較的速いスピードで走ることが要求されるためロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクがいいでしょう。
通勤用自転車の選び方③勤務地までの高低差はどの程度あるか
平坦な道が多いのか、それとも坂道が多いのかで選ぶ自転車が変わってくるでしょう。当然ながら坂道がおおいような場所であれば、電動アシストのある自転車やスポーツバイクが優先されます。
通勤用自転車の選び方④予算はどの程度か
自転車は安いものであれば1万円のものから、高いものだと100万円以上するものまで価格差が大きいです。昨今では自転車ブームということもあり、クロスバイクやロードバイクなどの自転車が人気ですが、最低でも5万円前後はかかるためどこまで予算が許すのかどうかで選択する自転車は変わってきます。
通勤用自転車の選び方⑤通勤以外の使用用途はあるか
最後に、通勤以外にも短い距離の買い物で使うのか、それとも趣味でサイクリングをするのかによって選択する自転車は変わってきます。買い物に利用するのであれば、買い物かごが必須と言えますし、サイクリング用途であれば走行性能や乗り心地を重視するでしょう。
通勤用自転車①汎用性抜群の安いママチャリ(シティサイクル)
ママチャリ(シティサイクル)の特徴
一番オーソドックスな自転車です。荷物を乗せることを前提に設計されているため、低重心で安定感があるため走りやすいです。
ママチャリ(シティサイクル)のメリット
- 価格が安く、ネットでも量販店でも、どこでも購入できる。
- ライトや泥除け、カゴなどが標準装備
- チャイルドシートが装着できるなど拡張性が高い
- 耐久性も高い
ママチャリ(シティサイクル)のデメリット
- 車体重量が重いため小回りがきかない
- スピードを出しにくい構造のため長距離走行に向かない
- 走行性能はスポーツバイクに大きく劣る
ママチャリ(シティサイクル)の通勤距離の目安
ママチャリで自転車通勤する場合、5km前後であれば現実的な距離といえるでしょう。10km前後となってくるとオススメできません。
なお、信号が多いような場所では走行性能の低さが仇となるため、できればママチャリ以外の自転車を選ぶようにしましょう。
ママチャリ(シティサイクル)の価格帯
変則機がないようなママチャリであれば1万円もしない金額で購入できますし。一方で耐パンク性能等の高性能なモデルであれば5万円程度します。特に人気のモデルである「変則機」「オートライト」がついた自転車であれば2-3万円程度で購入できると思います。
通勤用自転車にママチャリ(シティサイクル)がオススメな人
- 通勤距離は5km前後
- とにかく安く買えることを重視している
- 買い物でも使いたい
おすすめのママチャリ(シティサイクル)
通勤用自転車②人気急増中のスポーツバイクの入門車「クロスバイク」
クロスバイクの特徴
クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクの中間的な存在で、フラットなハンドルを採用していることから初心者でも乗りやすい自転車です。街中での利用からロングライドまで幅広く対応できるのが人気の理由です。
クロスバイクのメリット
- ママチャリよりも走行性能が高い
- 前傾姿勢にならずにゆったりと乗ることができる
- 車体が軽く小回りがきく&長距離の移動が楽
クロスバイクのデメリット
- ママチャリに比べて高価格
- ライト、鍵等のアクセサリー類は別売
- メンテナンスが必要なため手間はかかる
クロスバイクの通勤距離の目安
クロスバイクは5km-20kmくらいまでは十分に通勤可能な距離といえます。街乗りから長距離まで対応できるので万能な自転車と言えるでしょう。
クロスバイクの価格帯
初心者向けのエントリーモデルであれば、ブランドにこだわらなければ3万円前後で購入できるものがあります。ただし有名ブランドのエントリーモデルになると5万円前後はかかってきます。また、本体だけでなく使用されているパーツにこだわっていくと30万円以上と価格はピンキリと言えます。
通勤用自転車にクロスバイクがオススメな人
- 走行性能は求めたい自転車通勤初心者のひと
- 見た目にもこだわりたいひと
- 休日もサイクリングしたいひと
おすすめのクロスバイク
通勤用自転車③おしゃれで女性におすすめ「ミニベロ」

ミニベロの特徴
ミニベロとは小径車のことで、タイヤサイズが20インチのコンパクトで、自転車によっては折り畳むこともできます。デザインにこだわっているものが多くカジュアルに自転車通勤したい方向けの自転車です。ただ侮ることなかれ、ミニベロにもロードバイクのような高性能車種もあるので、おしゃれに街乗りしたい人全般におすすめの自転者といえます。
ミニベロのメリット
- タイヤが小さいので小回りがきく&漕ぎ出しが早い
- 車体が小さいので駐車スペースが困らない
- デザインがとにかくおしゃれ
ミニベロのデメリット
- 長距離走行には向かない
- 砂利道や段差等で衝撃を受けやすい
- タイヤの磨耗は比較的高め
ミニベロの通勤距離の目安
現実的には10km以内であれば通勤距離の範囲と言えるでしょう。走行性能の高いミニベロであればクロスバイクと同様20km前後まで走ることはできます。
ミニベロの価格帯
通勤に適した汎用的なミニベロであれば3〜5万円前後で買えるものが多いです。有名ブランドであれば5万円〜といった感じです。走行性能の高いものになってくると10万円〜となります。
通勤用自転車にミニベロがオススメな人
- どうせ乗るなら見た目にこだわりたい人
- 人通りや信号の多い市街地を走る人
- 駐輪スペースが狭い人
おすすめのミニベロ
通勤用自転車④長距離でも余裕の性能抜群な「ロードバイク」

ロードバイクの特徴
長距離を手軽に移動できる手段として人気なのがロードバイクです。空気抵抗がとにかく少なく、また10kg以下の軽量車体でスピーディに走ることのできる自転車です。早く走ることが得意で、舗装された道路であれば常時30km前後で走ることができます。人によっては電車通勤よりも短い時間で通勤が可能です。
ロードバイクのメリット
- 圧倒的なスピード(自動車と並走)
- 漕ぎ出しがとにかく早い
- 走ることが楽しくなる
ロードバイクのデメリット
- 高い・・・(パーツも高い)
- スタンドが付いていないため駐輪に苦労する
- 車体が繊細なのでメンテナンスが手間
ロードバイクの通勤距離の目安
通勤距離が長ければ長いほどオススメ度が増します。本体が軽量であることに加えスピードも出せるのでどこまででも走ることができます。もちろん短い通勤距離の人でも、電車よりも短い時間で通勤したければ候補となるでしょう。
ロードバイクの価格帯
エントリーモデルでも10万円前後はかかります。高いものだと100万円以上と車よりも高いものがありますが、そこまでの高性能機種を買う人は限られています。各ブランド毎に使用されているパーツや素材は大きく変わることがないので、見た目や色の好みで決めるといいと思います。
通勤用自転車にロードバイクがオススメな人
- 爽快感や疾走感を楽しみたい人
- 自転車でどこまでも行きたい人
- 通勤以外にもサイクリング等で利用したい人
オススメのロードバイク
通勤用自転車⑤アシストの快適さを感じたい「電動アシスト自転車」

電動アシスト自転車の特徴
一度電動アシストを味わってしまうと忘れられなくなるほど快適な電動アシスト自転車ですが、最近ではサイクルシェアが流行っていることもあり多くの人が電動アシスト自転車に乗っています。人通りや信号の多い市街ちや坂道の多いところでは最も重宝される自転車と言えます。最近ではロードバイクやクロスバイク、ミニベロにも電動アシストを搭載する自転車もあります。
電動アシスト自転車のメリット
- 特に坂道での電動アシストが最強すぎる
- 子供を乗せたり、荷物が多い人は重さから解放される
- 漕ぎ出しが楽
電動アシスト自転車のデメリット
- 本体価格がたかい
- 車体が重く、女性は手押しは厳しい
- バッテリー管理が必要(走行中に充電がなくなると悲惨なことに)
電動アシスト自転車の通勤距離の目安
走行は楽ではありますが、ある一定以上のスピードは出せないようになっているため10km前後くらいまでが適正な距離と言えるでしょう。
クロスバイクやロードバイク、ミニベロに電動アシストがある場合は20km前後であれば十分に走行可能だと思います。
電動アシスト自転車の価格帯
おおよそ10万円前後で購入することができます。パナソニックやブリジストン、ヤマハの3大メーカーの電動アシスト自転車はバッテリー性能が高いのでおススメです。
スポーツタイプのものだと15-30万円とかなり高価格帯となりますが、予算が許す方は有力な選択肢となるでしょう。
通勤用自転車に電動アシスト自転車がオススメな人
- 予算に余裕がある人
- 通勤路に坂道や信号が多い人
- 楽がしたい人
オススメの電動アシスト自転車
通勤用自転車⑥アウトドア向けの「マウンテンバイク」

マウンテンバイクの特徴
走行が困難な荒野や山岳地帯でスピードを出すために開発された自転車であるため、ゴツゴツしたタイヤが特徴です。見た目もクロスバイクとは異なるのでアウトドアが大好きなひとにはたまらないです。
マウンテンバイクのメリット
- 凹凸がある道、砂利や河川敷を走る性能が高い
- 衝撃をおさえるサスペンションがついている
マウンテンバイクのデメリット
- クロスバイクと比べるとスピードが出ない
- 車体が重い
マウンテンバイクの通勤距離の目安
クロスバイクと同様5km-20kmくらいまでであれば妥当な距離と言えます。オフロードではその性能を発揮しますが、舗装された道路や坂道ではその車体の重さが仇となる場合があります。
マウンテンバイクの価格帯
3万円〜10万円程度で購入できます。クロスバイクと比べると安価に購入できることが多いです。
通勤用自転車にマウンテンバイクがオススメな人
- 舗装されていない道路を走る人
- 休みの日にオフロードで走りたい人
- 特徴あるデザインが好きな人
おすすめのマウンテンバイク
通勤用自転車⑦持ち運びや収納に便利な「折りたたみ自転車」

折りたたみ自転車の特徴
名前の通り、折りたためる自転車のことで、電車内への持ち込みや、また勤務先で収納ができる便利な自転車です。一般的にはミニベロのように小径車であることが多いです。
折りたたみ自転車のメリット
- コンパクトに折りたためるので持ち運びができる
- 収納場所に困らない(オフィスに持ち運べる)
- 小径車なので漕ぎ出しが楽&小回りがきく
折りたたみ自転車のデメリット
- 車体の大きさの割に重い
- 長距離走行には向かない
- 段差が致命傷
折りたたみ自転車の通勤距離の目安
ミニベロ同様10km以内であれば現実的に走行が可能でしょう。ただ折りたたみ自転車の場合は電車やバス、タクシーに乗せることができるのである意味どこまでも行くことができます。
折りたたみ自転車の価格帯
数万円〜5万円程度で購入が可能です。ミニベロ同様高性能な自転車になると20-30万円となります。
通勤用自転車に折りたたみ自転車がおすすめな人
- オフィスに自転車を運びたい人
- 旅行先に自転車を持っていきたい人
- 勤務地まで10km圏内の人
おすすめの折りたたみ自転車
通勤距離と価格でみた、通勤自転車のおすすめランキング
通勤距離が15キロ以内で、安さを追求する人
安さを追求するのであればママチャリ(シティサイクル)一択になるでしょうが、他の選択肢も考えられる方には、以下の自転車がオススメ。
- ママチャリ(シティサイクル): 1-3万円
- ミニベロ:3-5万円
- 折りたたみ自転車:3-5万円
- クロスバイク:3-5万円
通勤距離が15キロ以内だが、予算よりも楽であることを追求する人
通勤となると毎日のことですから、予算よりもいかに楽に通えるかを重視する方もきっと多いでしょう。
- 電動アシスト自転車:10万円
- ロードバイク:10万円
- ミニベロのロードバイク仕様:10万円
通勤距離が15キロ以上の人
15キロ以上となると距離も長くなり、それなりの走行性能が求められてきます。毎日通うとなると、ある程度予算をかけて走行性能の高い自転車を購入することをオススメします。
- クロスバイク:3-5万円
- ロードバイク:10万円
- 電動アシスト自転車:10万円
自転車通勤で豊かな人生を楽しもう。
自転車通勤の最大のメリットは、満員電車から解放されることです。また出勤前後に運動することで健康にもいいですし、仕事の集中力も増します。
いつもよりも充実した人生を送るためにも、自転車通勤を始めてみましょう。