自転車の傘差し運転は違反!
すでにご存知の方が多いかと思いますが、平成27年より自転車に関わる
ルールが強化されたことにより、自転車の傘さし運転は法律違反になってしまいます。
傘を差す、物をもつなどの行為で視野を妨げたり、安定を失うような方法で自転車を運転してはいけません。
(東京都道路交通規則第 8条)
罰則に関しては、講習or罰金(5万円以下)となります。
同じようなケースだと、携帯電話使用しながら運転、イヤホンを使用しながら運転などが同じ罰則として扱われます。
昔であれば注意されるだけで済みましたが、今は罰金の対象となってしまうということもあり、注意が必要になります。
傘固定だったら違反にならない?
傘を差すのは法律上NGですが、一方で傘立てはどうでしょうか。違反と思っている人がいるようですが、完全な誤解です。実際に警視庁が出している資料を見てみると、こんな感じで説明がされています。
積載物大きさ制限超過違反となります。制裁物の長さおよび幅の限度は、それぞれ積載装置の長さ又は幅に0.3メートルを加えた長さおよび幅を超えないこと、高さの限度は、2メートルからその積載をする場所の高さを減じたものを超えないことと定められています。
したがって、傘立て器具に傘を積載した場合に、傘の幅が「傘立て器具」の幅に0.3メートルを加えた長さを超える場合や、傘の上端が地上から2メートルの高さを越える場合は違反となります。
言っていることがかなり分かりにくいですが、要は
- 自転車のハンドルから0.3メートル以内
- 傘の高さが地上から2メートル以内
の条件を満たせればいいので、余程大きな傘でない限りOKということになります。
要注意!県によっては傘立てすら違反のところも。
厳密にいうと、法律上では各都道府県の道路交通規則に定めると書いてあるため、実は各都道府県毎に「自転車の傘」ルールは異なります。
まず自転車に乗っている際に傘自体を違反としている県は以下です。
- 青森県
- 岩手県
- 山形県
- 静岡県
- 福井県
- 三重県
さらに、交通量が少ない場合に限り使用を許可している県もあります。
- 茨城県
- 栃木県
- 愛知県
- 京都府
- 広島県
- 長崎県
- 熊本県
ということで、万が一罰金の対象とならないためにも、必ず各都道府県で定めている道路交通規則を見てみるようにしましょう。
<留意点>傘立て自体は違反ではないけれど
すでにお伝えしたように、傘立てを装着して傘を差すことは法律違反ではないのですが、万が一事故を起こしてしまった場合には、安全運転致傷や危険運転致死が適用されるケースもありますので注意ください。
自転車の傘立てといえば、さすべえ
さすべえとは?
さすべえとは、自転車の片手運転にならないように傘を自転車のハンドルやカゴに固定するアーム状の金具のことです。
「大阪のおばちゃん」からの絶大な人気により、大阪を中心に利用者が多くその後全国的に有名になりました。
雨傘だけでなく日傘をさすのに利用する人が多いようです。
「さすべえ 禁止」と調べると、多くのニュースを見ますが、実際には交通規則自体に変更はなく、規則上禁止ではないものの、推奨はされていません。
ただ、さすべえはあまりにも便利すぎるので、未だに人気な商品であることは間違いなし。
車椅子、ベビーカー、シルバーカーにも利用可能
最近販売されている、さすべえはその利用範囲も拡大しており、車椅子やベビーカー、シルバーカーなどにも装着できるようになっています。
傘スタンドの類似品も多く登場
自転車の傘スタンド①かささすけ
自転車の傘スタンド②ママの木かげ
傘立て(スタンド)を利用する際に注意したいこと
- 強風の日は使わない
- スピードを出しすぎない
- 器具はしっかり固定しましょう
- 高さは2m以内
- 自転車のハンドルから0.3メートル以内
特に違反にならないようにするためにも、高さと幅はしっかりとチェックした上で走行するようにしましょう。
傘立て(スタンド)以外の傘さし運転対策方法
傘さし運転対策①レインウェア

最近のレインウェアはかなり高性能になってきています。正直さすべえよりも濡れないし、汗ビチョビチョになることもないし、かなり快適なものがあります。罰金の可能性も考えるくらいなら正直レインウェアで十分かもしれません。
傘さし運転対策② 自転車の屋根
いっそのこと自転車に屋根つけちゃえば、全てから守れるんじゃないか?という発想から生まれた自転車専用の屋根です。予算が許すのであれば間違いなく選ぶ商品ですね。
雨風から守ってくれるなんとも優れものなアクセサリーです。特に冬なんて冷たい風が頬にあたって痛いですからね。
もちろん夏にはUVカットまでしてくれるので、一切の煩わしい自転車の装備がいらなくなるわけです。
傘さし運転対策③ノーマルDY
傘さし運転対策④シャドーNM
傘さし運転対策⑤未来感がある、Nubrella
アメリカでうまれた次世代傘のNubrella(ニューブレラ)です。頭部全体をカバーしてくれるので両手が自由になります。しかも型と脇にベルトを通すだけでワンタッチで簡単に使えます。
従来の傘よりも頑丈で強風でも折れずに守ってくれます。
自転車の傘差し運転は止めよう
傘差し運転は違反であることがわかりましたが、傘を固定することは法律違反ではありません。ただ使用時には十分に注意しましょう。また事故になることを気にするくらいなら、レインウェアを購入することをオススメします。